創業の原点。そして未来への目標。
創業の原点は、会社勤めしていたころのお客様からのクレーム体験が大きな要因でした。工事するお客様からの大小関わらず、度重なるクレームに対応する日々でした。クレームは真摯に対応しなければならないと、自分なりにできる限り対応したとしても、一度、不信感を抱かせてしまったお客様の気持ちを、信頼の方向へ戻すことは不可能に近かったと思います。また、私自身も心の中に残る気持ちは、正直、虚しさだけでした。
人間誰しも、好き好んでクレームを起こしたいとは思いません。実際は、お客様に喜んでもらえる仕事をすることは、誰もが仕事のやりがいを感じ、人間として生きているということは、それが本能といっても良いのではないかと思います。当然、私も同じで、お客様に喜ばれる仕事を提供したいという気持ちで取り組んでいました。
しかし、私も含め人間誰しも未熟なもので、失敗もしますし、考え違いや至らないこともあり、結果的にお客様の気持ちも汲み取れず、クレームにまで発展させてしまう事が多かったように思います。私一人ですべてを対応するならまだしも、一介の営業マンである私とお客様との間に、工事管理者、外注先の社長、そして工事をする職人と三人もの人が関わるようになると、意思疎通不足や連絡事項の不行き届きなどが重なり、お客様を不安がらせ、不信感を募らせた結果、クレームになると、既に一介の営業マンではどうにもならないというのが現状でした。
あることがきっかけで、私は、勤めていた会社を退社することになりましたが、別の会社に再就職して同じ仕事をする気持ちにはなれませんでした。その時の気持ちは、「このままで良いのか? 多くの人を幸福にするのが自分の目指している仕事ではないのか?」という自分自身に対する問でした。そして、再就職しても自分の目指している仕事は出来ないという結論に至り、自分でやろうと思い立ち「やすだペイント」を創業しました。
なぜ、私が「多くの人を幸福にするのが自分の目指す仕事(多くのお客様に喜ばれ、感動を与える仕事)」にこだわるのか。これは、どんなに抑えても抑えても、私の心の奥底から湧き出て抑えることのできない信念のようなものでした。当然のことながら、この信念は今も変わることはありません。また、私自身の過去を振り返ってみても、未熟さゆえの色々な紆余曲折しながらの人生の歩みであっても、常に私の心の奥では「誠心誠意で仕事をしなければならない。世のため人のためになる仕事をしなければならない。」という思いが沸き起こって来ていました。
ここから先は "奥の院” のところの話になります。普通、常識的にはそんなことは公言しないことだということは承知の上で、あえて書かせて頂きます。何故なら、ある意味において要のところであり、一番重要なところでもあると考えるからです。
私は、学生時代に、悩み苦しんだテーマ「愛って何? 人を愛するってどういうこと?」の答えを求めて、愛について書かれた本を沢山読みました。そうした中、30年以上前になりますが、幸福の科学の仏法真理の本に出会い「自分が心の底から求めていたものはこれだ」という確信から、誰から薦められたわけでもなく自らの意思で入信しました。「愛とは何か、人間とは何か、人はなぜこの世に生まれてくるのか、人はなぜ個性が違うのか、人は何のために努力するのか、なぜ勉強するのか、なぜ仕事をするのか、人は死んだらどうなるのか、宇宙の彼方には何があるのか」等、学生の頃から抱いていた、そういった人生の根源的な疑問に答える真理にふれて、私の人生観は180度変わりました。
振り返って考えると、やはり、仕事や人生の苦難や困難に苦しみながらも、この仏法真理を学んでいることによって、人生の進むべき道を大きく踏み外すこともなく、常に正しい道へと軌道修正させてくれる灯台になっていたと思います。
一軒一軒のお住まいの塗り替え工事を通じて、常に塗装技術を磨き続けると共に、人としての人格を磨き続けながら最高の自分を発揮し、お客様に満足して頂き喜んで頂けること、そしてお客様の住まいが長持ちして安心して頂けることが、私たち職人の何よりの喜びであり一番の目的です。
そして、これから未来に向けても、お客様に本当に良い工事を提供していくために、常に神仏の目から見た正しい仕事とは何かを追求し続ける精神が、お客様に本当に喜んで頂ける仕事が提供でき、世の中にも良い影響を与えていけるものと信じて疑いません。それが常に「最高の工事を提供する」という事業精神につながると確信しています。そして、工事を通じて、一軒一軒のお客様ご家族の幸福度が増す一助になるべく、努力精進を日々重ねて行きたいと思います。
さらに、この「やすだペイントの事業精神」に共感してくれる職人と共に力を合わせて、もっともっと多くの縁あるお客様に感動を与える工事を提供して、一軒一軒のお客様ご家族、そして地域に幸福の輪を大きく広げて行きたいと思います。